Last Updated on 2023年10月4日 by side8
「知らない土地へ行ってみたい」という当たり前の欲求と、バイクが持つ唯一無二の体感。長距離移動は車、バス、鉄道、飛行機あれこれ試してみたけど比較にならない。船旅は捨てがたいから、貨客船とバイクの組み合わせが最強となる。
二輪と言えば自転車も選択肢の一つだろう。動力は自分の足、大きな荷物を積んで、幾つもの坂道を走破する。「行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅」も読んだけど心踊る。
でも私は、自転車では出せないバイクの速度域が好きでバイクに思いを馳せる。自転車も心地よいのだけどその速度に届かないからエンジンが必要だ。求めている感覚が違うのだから仕方が無い。
これは、あくまでも個人的な嗜好なので、興味のない人がバイクに拘る必要は無い。急ぐなら飛行機がベストだし、鉄道も趣がある。バイクが嫌いなら嫌いなままが自然だ。
殺風景で冗長な道は多い、想像以上に疲れる。夏は暑く冬は寒い。雨に濡れ、雪に凍え、路面状況によっては立ち往生する。それでも、相性が合えば病気や事故を経験してもバイクへの情熱は衰えない。次の旅に10年掛かっても問題では無い。