Last Updated on 2023年9月30日 by side8
macOS Sonomaにアップデート後も症状は回復しなかった。
「macOS Ventura 13.6」アップデート再起動後、「Recovered Files #1」という名称のフォルダーがゴミ箱に現れた。その中には更にサブフォルダーがあって(フォルダー名は失念)、「swc.db」というデーターベースファイルが。検索しても詳細が見付からない(英語サイトはスルー)。
この「Recovered Files #1」、セーフブートしても削除が出来なかった。
検索をかけると下記の記述が見付かる。
Macの再起動後に、1つまたは複数の「Recovered Files」といった名前のフォルダが「ゴミ箱」の中に表示される場合があります。
これらのファイルは、macOSアプリで使用された一時ファイルです。通常、一時ファイルは、不要になったときにアプリによって削除されます。アプリが突然終了した場合、終了前に一時ファイルを削除できないことがあります。Macを再起動すると、これらの一時ファイルはmacOSによって「ゴミ箱」に移動されます。
トラブルシューティングを調べても「ゴミ箱を空にする」で削除されるはずが、何故か諸々ダイヤログが出て消せない。appleのサポートへ問い合わせても同様の回答。
でも削除出来ない。
ゴミ箱から出しても悪影響は無かったけれども、本来削除出来るはずのファイルが残るのは気持ちが悪い。なので、更にappleサポートと連携、ツール等々を使い、都度スクリーンショットを撮影しながら検証を進めた。
ところで、最近のappleサポートは対応がかなり良くなった。偉そうに上から目線では無いけど、一時期酷くて嫌になっていた。でも今回含め最近は丁寧で分かり易くとても親切だ。
そもそも私がapple製品を買い続けるようになった切っ掛けは、Power Macintosh G3の頃、対応した女性サポートの対応がメチャクチャ良かったからだ。当時のappleはまだ瀕死の状態で、修理に必要なパーツ(当時必要だったのはロジックボード)の入荷も不明な点が多かった。その必要なパーツを可能な限り追跡、その日のうちに、かなり遅い時間になっても「早く分かる方が良いだろう」と調べてくれた。文章にすると伝わりにくいが、その時のやり取りは今でも忘れられない。ちなみにamazonでもアカウントの不具合で同様のことがあった。だから、この2社を愛用している。
結果、一時ファイルが削除出来なくなった理由は不明だが、サポートのおかげもあって解決した。
[手順]
一旦システム終了。再起動、私の場合Mac miniだから、電源ボタンを押し続けると、起動時「起動オプションの画面」が表示される。「オプション」選択「続ける」をクリック。
bashにコマンド入力。今回は「rm -rf “/Volumes/Macintosh HD/Users/ユーザー名/.Trash/“*」を実行。コマンドは然程詳しくないのだけど、「cd」や「ls」は今でも使うし、Linuxで「vi使ってconfigファイル編集」くらいの経験はある。上記のコマンドが危険なことくらいは直ぐに理解出来た。
ここでTerminalの画面上に実行結果が出力されるとの話しだったが、とくになかった。エラー表示も無くプロンプトが直ぐに表示されたので、実行されたと考えられる。再起動後ゴミ箱を確認すると削除されていた。
知ってる方からすると大した情報ではないと思うが、知らない方はappleサポートの手ほどきを受けながら作業するのは必須。
今回症例として掲載しているが、「Recovered Files」が消せない場合まずはサポートに連絡した方が良い。root権限での作業は危険だし「rm -rf /*」で検索をかけてみるとその理由が分かる。
私もappleサポートと共に作業したがサポートも「システムエンジニアから、”一言一句間違えないように伝えて下さい” と言われてます」と言っていた。
解決に5日程度掛かったが、対応は本当に良かった、appleサポートのTさん、とても感謝している。